大統領専用の別荘があり、一般の出入りが禁じられていた慶尚南道(キョンサンナムド)巨済(コジェ)市にある島・猪島(チョド)が9月から一般に開放されることになりました。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、猪島を訪れ、「とても美しく、特別なところで、国民にも一緒に楽しんでもらいたいという思いがさらに強まった。猪島が南海岸の観光の中心地として活用されることを期待する」とし、9月から一般に開放する方針を明らかにしました。
猪島の一般への開放は、大統領選挙での文大統領の公約でもありました。
猪島の開放は9月中旬から1年間、試験的に行われます。
週5日、1日に600人まで訪問でき、船便は1日2往復が運航されます。
散策路や展望台、海水浴場、ゴルフ場は開放されますが、大統領の別荘だった靑海臺(チョンへデ)は軍事施設でもあるため開放されません。
猪島は、面積およそ43万平方メートルの小さな島で、日本による植民地時代や韓国戦争中、軍事基地として利用され、朴正熙(パク・チョンヒ)政権時代の1972年に大統領の別荘「青海臺」に指定されました。