アメリカで安全保障を担当するボルトン大統領補佐官は、23日から1泊2日の日程で韓国を訪れ、大統領府青瓦台の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防長官と相次いで会談しました。
鄭義溶国家安保室長との会談で、ボルトン補佐官は、韓米両国が交渉開始を控えている韓米防衛費分担金協定に触れたもようで、これを機に来年度の分担金交渉が本格化するものとみられています。
康京和外交部長官との会談では、アメリカが推進している中東・ホルムズ海峡を航行する民間船舶の安全を守るための有志連合の結成について意見交換し、問題解決に向けた協力について協議していくことで合意しました。これに関連し、韓国軍は軍の支援を検討しているもようです。
韓国と日本の対立については、ボルトン補佐官は「外交的な解決方法を探るべきだ」という原則的な立場を示すのにとどまりました。青瓦台が24日に公表した「韓米安保室長協議の結果発表文」にも韓日関係についての言及はありませんでした。
また、ボルトン補佐官は鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相とも会談し、日韓の安保協力を維持する考えで一致しましたが、来月に更新期限が迫る韓日の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)については言及しませんでした。