韓国外交部は、最近、韓国にある日本の在外公館で日本への抗議活動に関連した事件が相次いで発生していることについて「外交公館の安定を撹乱する行為だ」として懸念を表明しました。
外交部当局者は22日、「外交公館や公館の職員の安全に向けた取り組みを今後も続け、公館警備の強化などで警察と緊密に協力している」とし、外交公館の安全問題を重視する立場を示しました。
22日午後、釜山(プサン)にある日本総領事館で、大学生とみられる若者6人が日本への抗議行動を行い、警察に逮捕されました。若者らは住居侵入の容疑で8時間にわたる取り調べを受けたあと、釈放されました。
また、19日には、ソウルの日本大使館が入ったビルに車で突入しようとして警察に制止された70代の男性が、乗っていた車に火をつけ、重いやけどを負い病院に収容されましたが、その後、死亡する事件がありました。
在韓日本大使館は相次ぐ事件を受けて、韓国に駐在する邦人や企業に対し、注意を呼びかけています。
韓国国内にある日本の在外公館は、ソウルに大使館、釜山と済州(チェジュ)に総領事館があります。