文在寅（ムン・ジェイン）大統領は16日、検察トップの検察総長にソウル中央地方検察庁長の尹錫悦（ユン・ソギョル）氏を任命しました。
文在寅政権は先月17日、現在の文武一（ムン・ムイル） 検察総長の後任に尹錫悦氏を指名し、国会の人事聴聞会の承認を求めていました。しかし人事聴聞会報告書の再提出期限となっていた15日までに国会の承認が得られなかったため、尹氏の任命を強行しました。
今回の任命について、与党「共に民主党」は「尹氏は検察改革をまっとうできる適任者だ」と歓迎しましたが、人事聴聞会で任命を反対してきた野党は、「国会を無視した」として一斉に反発の声を上げています。
尹錫悦氏は高等検察庁トップを経験せずに地方の検察庁長から任命される初めての検察総長となります。次期検察総長の最大の課題は、検察と警察の捜査権の調整や公職者犯罪捜査処の設置など「検察改革」の総仕上げとなりそうです。
次期検察総長が任期に付くのは、今月25日からとなります。