シンガポールで開かれたアジア安全保障会議に出席している韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官が、日本の岩屋毅防衛大臣と会談し、レーダー照射の問題で冷え込んでいる両国の防衛協力を正常化することで一致しました。
韓日防衛相会談は現地時間の1日午後2時半から40分間、非公開で行われました。
国防部によりますと、2人は会談で、東アジアの安定的な安全保障環境の維持、強化に向けて、両国間の懸案の早急な解決が重要だという認識で一致し、このための実務協議を継続して行うことにしたということです。
また韓半島の非核化と平和体制の構築の過程で、韓日の防衛協力が重要であるという認識でも一致したということです。
鄭長官は会談後、「レーダー照射問題について、虚心坦懐に意見交換した。今後、両国が緊密に連携し、再発を防ぐことにした」と述べました。
また「韓国と日本は隣り合う友好国として、国際社会で生じる問題について緊密に協力し連携する必要性がある。今後、両国関係が改善するよう積極的に努める」と話しました。
今回の会談は紆余曲折の末、行われました。
当初、アジア安全保障会議に合わせて開くということで両国間で合意がなされていましたが、日本のメディアが先月28日、「岩屋防衛相が時期尚早と判断した」と報じ、開催が危ぶまれていました。
国防部の関係者は、「結局、現地で、会談の日時や形式などの詳細を調整した」と説明しています。