アメリカ駐在韓国大使館に勤務する外交官が、韓米首脳の電話会談の内容を最大野党「自由韓国党」の議員に漏らした問題で、外交部はこの外交官を懲戒免職する処分を決定しました。
外交部は30日午前、懲戒委員会を開き、韓米首脳の電話会談の内容を漏えいした外交官1人を懲戒免職に、また会談内容が書かれた資料をプリントし、この外交官が見られるようにした別の外交官を機密資料の管理を怠ったとして3か月の減俸処分にすることを決めました。
同じく資料の管理を怠ったもう1人の外交官に対しては、高官級であることから、今週中に中央懲戒委員会を開き、懲戒処分を決める方針です。
罷免はもっとも重い懲戒処分で、5年間公務員として任用されず、退職給与は半額となります。
この外交官は、「誤った行動だったが、事件の経緯や流出範囲、前例などを考えると重すぎる懲戒処分だ」として、人事革新処の委員会に不服を申し立てるとしています。
この外交官は高校時代の先輩だった「自由韓国党」の姜孝祥（カン・ヒョサン）議員に今月7日の韓米首脳の電話会談の内容を漏らし、姜議員は９日、 文大統領がこの電話会談でトランプ大統領の韓国訪問を頼み込んでいたとする会話を公表し、波紋が広がっていました。