シンガポールでのアジア安全保障会議に合わせて開催が検討されていた韓日の国防相会談について、日本では会談が見送られるとの報道が相次ぎ、国防相会談の見通しは不透明となっています。
韓国国防部は今月21日に、31日から来月の2日までシンガポールで開かれるアジア安全保障会議いわゆるシャングリラ会合に合わせて、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官が日本の防衛相、中国の国防部長とそれぞれ会談するため協議が進められていると明らかにしました。
しかし、日本の複数のメディアは28日「日本政府が韓日防衛相会談を見送る方向で検討に入った。立ち話形式など短時間の非公式接触を調整する方針だ」などと伝え、防衛相会談は行われないとの見通しを伝えました。
当初、日本は、防衛相会談の開催に前向きで、特に岩屋毅防衛相は「韓国との良好な関係をつくることが日本の安全保障のためになる」とし、国防相会談への強い意欲を示していました。
日本の政府筋は、会談が見送られる背景について、会談でレーダー照射問題に焦点が当たるのは避けられないとして「このまま会談しても両国間の溝が逆に目立つ結果となりかねない」と説明しているということです。
国防相会談の開催が不透明となっているなか、国防部は29日「あらゆる可能性を念頭に置いて日本と協議している。シンガポールでも引き続き協議する必要がある」という考えを示しました。