最大野党「自由韓国党」の姜孝祥(カン・ヒョサン)国会議員が、高校の後輩にあたる韓国駐在アメリカ大使館の外交官を通じて韓米首脳による電話会談の内容を入手し、メディアに公開したとされる問題について、外交部は28日、姜議員と外交官を外交機密の漏えいで刑事告発する方針を明らかにしました。
姜議員は9日に行った記者会見で、7日に韓米首脳が行った電話会談で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がアメリカのトランプ大統領に対し、5月下旬の日本訪問後に韓国を訪問するよう求めたと明らかにしました。これを受けて大統領府青瓦台と外交部が合同監察を実施した結果、姜議員の高校の後輩である外交官が会談の内容を伝えていたことが明らかになりました。
この問題について外交部は、外交機密の漏えいにあたるとして、27日、非公開の保安審査委員会を開き、帰国した外交官を出席させて、内部調査の結果をもとに対応を協議しました。
外交部は、30日に開く懲戒委員会で外交官に対する処分を決定する方針で、27日の委員会では、30日の懲戒委員会で外交官に重い懲戒処分を科すよう求める方針を決めました。また、機密管理業務を怠り、セキュリティー規定に違反したほかの職員2人についても、重い処分を求めるとしています。
外交部は、ことの重大さを踏まえ、外交官と電話会談の内容をメディアに公開した姜議員を刑事告発するとしています。