韓米首脳会談のため、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、10日午後、アメリカに向かいます。
2回目の米朝首脳会談が物別れに終わって以降、韓米の首脳同士が顔を合わせるのはこれが初めてです。
文大統領は韓国時間の10日から3日間の日程でアメリカを訪れ、11日夜、ポンペイオ国務長官やボルトン国家安全保障担当補佐官、ペンス副大統領と会談したあと、12日午前、およそ2時間にわたってトランプ大統領と会談します。
トランプ大統領との会談は、就任以来7回目となります。
大統領府青瓦台は、非核化の最終目標をめぐっては韓米間で意見が一致していて、対北韓制裁も維持する必要があるという立場を示したうえで、今回の会談で、両首脳は韓国政府の仲立ち案について議論することになると明らかにしました。
アメリカは「一括妥結」を、北韓は「段階的な非核化」を求めるなか、韓国は、包括的に合意したあと、北韓の具体的な措置に応じてアメリカが段階的に見返りを与える方式を仲立ち案として示し、説得に乗り出すとみられます。
金剛山(クムガンサン)観光や開城(ケソン)工業団地の操業再開についても議論される可能性が出ています。
文大統領は韓米首脳会談後には、北韓との対話を加速させるものとみられます。
青瓦台の関係者は去年5月に米朝首脳会談が取り消されたときも、文大統領が板門店での南北首脳会談で、米朝首脳会談の糸口を見出したことに触れ、今回も韓国の役割は大きいと強調しました。