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政治

国会議員補欠選挙 政府・与党への不満露呈

Write: 2019-04-04 15:45:14Update: 2019-04-04 15:49:42

国会議員補欠選挙 政府・与党への不満露呈

Photo : YONHAP News

3日に行われた国会議員補欠選挙は、結果的には与野党で1対1の引き分けに終わりましたが、文在寅(ムン・ジェイン)政府は今回の補欠選挙で示された政府与党に対する不満に頭を悩ませています。
補欠選挙の開票結果は、昌原(チャンウォン)市城山(ソンサン)区は、正義党のヨ・ヨングク候補が得票率45.75%で当選し、統営(トンヨン)市・固城(コソン)では、野党の有力な次期大統領候補・自由韓国党の黄教安(ファン・ギョアン)代表の腹心として知られるチョン・ジョムシク候補が得票率59.47%で当選しました。
今回の補欠選挙は選挙区2か所だけの「ミニ」選挙ではあったものの、来年の総選挙を控え、釜山(プサン)・慶南(キョンナム)地域の民心の動向を探るバロメーターとして注目されていました。それだけに今回の選挙結果をめぐって、政界では、事実上、与党の敗北にほかならないという見方が出ています。
統営・固城は、保守色の強い地域であることから、自由韓国党の勝利は予想されていましたが、自由韓国党のチョン候補が民主党のヤン・ムンソク候補にほぼ「ダブルスコア」で勝利したことや、長い間、正義党に有利な選挙区とされていた昌原城山で、与党・共に民主党と正義党の単一候補が序盤から苦戦を強いられ、最後にようやく僅差の逆転に成功したことが、そのような分析の背景にあります。
とくに、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の出身地域であり、去年の地方選挙で与党に票が集中した釜山・慶南地域の民心が離れている状況は、政府にとって大きな負担となっています。
また、与党は地方議員の基礎委員選挙3か所でもすべて敗退したため、今回の選挙は、与党としては何の成果もない「敗北に近い引き分け」だと評価されています。
選挙の結果、今後の国会は、与野党の対立がより深刻化するものと見られています。政府与党に対する世論の不満が確認されただけに、自由韓国党をはじめとする野党は、与党に対しより強硬な態度をとるものと見られ、国政運営の推進力の確保が必要な文大統領としては、負担を感じざるを得ない状況となっています。

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