韓国映画のアカデミー賞として知られる「大鐘賞」の第55回授賞式が22日、世宗(セジョン)文化会館で開かれ、映画「バーニング」に最優秀作品賞が贈られました。
「バーニング」は、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」をもとにしたイ・チャンドン監督の映画で、3人の若者の間で繰り広げられるミステリアスな事件を描いています。
監督賞は、「1987」のチャン・ジュンファン監督が受賞し、主演男優賞は、「工作」のファン・ジョンミンとイ・ソンミンの共同受賞となりました。
主演女優賞は、「アイ・キャン・スピーク」のナ・ムンヒに贈られました。
音楽賞は、「南漢山城(ナムハンサンソン)」の音楽を手がけた日本の作曲家、坂本龍一に贈られました。
「大鐘賞」は1962年に第1回授賞式が行われて以来、韓国を代表する国内映画祭の一つとされてきましたが、組織委員会と執行委員会の間で葛藤があり、受賞者選定においても公正性が議論になるなど、内部問題が相次いでいます。
ことしも受賞者19人のうち11人が授賞式に出席しませんでした。