ことし2月に開かれた平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックとパラリンピックが5500万ドルの黒字となったことがわかりました。
平昌オリンピックの李熙範(イ・ヒボム)組織委員長は韓国時間の9日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれたIOC=国際オリンピック委員会の総会で、平昌オリンピックの成果や財政、オリンピック以降の施設管理などについて最終報告を行いました。
李委員長はそのなかで、「IOCと韓国政府からの支援、積極的な寄付、スポンサー企業の誘致、支出の効率化によって現在まで、最低で5500万ドルの黒字となっている」と明らかにし、「最小の費用で最大の効果を出した経済オリンピックだった」と評価しました。
続いて、「当初、2億6600万ドルの赤字となると懸念されていたが、それを払拭した」と強調しました。
組織委員会は、剰余金でスポーツの振興や発展のための平昌オリンピック記念財団を設立する方針で、そのため韓国政府と江原道(カンウォンド)、組織委員会が協議中だと明らかにしました。
また、12の競技場は、今後も競技用途で使用する予定だが、活用計画が決まっていない競技場については、政府と江原道が管理・運営費を負担すると説明しました。
さらに、2022年の北京冬季オリンピックを控えて、競技場を練習場として活用するよう、国際スポーツ連盟と積極的に協議を進めるとしました。
IOCのバッハ会長は、「平昌オリンピックの組織委員会が、あらゆる面で非常に成功したオリンピックを開催したことを心から祝う。IOCはこうした成果を認め、韓国のスポーツの発展のため、IOCに分配される剰余金を平昌に寄付する」と述べました。