サッカー・ワールドカップ・ロシア大会1次リーグF組の韓国代表は27日午後、カザンで前回王者ドイツとの最終戦に臨み、2対0で勝ち、歴史的な勝利をあげました。
韓国はドイツの攻撃をゴールキーパー、チョ・ヒョンウ(26)の好セーブなどで再三しのぎ、後半ロスタイムにキム・ヨングォン(28)の得点で先制しました。
92分、ソン・フンミン(25)が右コーナーキックを蹴ると、ゴール前での混戦から最後はキム・ヨングォンが押し込みました。キム・ヨングォンのゴールは、一度はオフサイドの判定により取り消されたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって覆り、得点が認められました。
さらに試合終了間際の96分にゴールキーパーまで攻撃に参加していたドイツに対し、ソン・フンミンが2点目のゴールを決めました。
ニューヨークタイムズは、韓国を勝利に導いた選手として、ゴールキーパーのチョ・ヒョンウをあげ、「ドイツのゴールを阻止したチョ・ヒョンウの活躍はまぶしいものだった」と評価しました。チョ・ヒョンウは、FIFA=国際サッカー連盟によってマン・オブ・ザ・マッチに選ばれました。
海外メディアは、FIFAランキング57位の韓国が1位のドイツを相手に「ダビデとゴリアテ」の戦いで勝ち、感動を届けたと伝えました。
韓国は1勝2敗で1次リーグ敗退が決まり、ドイツも1勝2敗で決勝トーナメントに進出できませんでした。ドイツの1次リーグ敗退は初めてです。ドイツがアジアの国に負けたのも初めてです。
F組からはスウェーデン、メキシコがベスト16入りに名を連ねました。
この日、ソウル広場には2000人、コエックス前の永東(ヨンドン)大路には1万人が集まって街頭応援を繰り広げました。