韓国のテコンドー演武団がバチカンで演技を披露し、世界平和のメッセージを伝えました。
テコンドー演武団は、現地時間の30日の午前、バチカンのサンピエトロ広場でフランシスコ法王の前で、テコンドー演技を披露しました。演技を披露したのは、韓国が主導する世界テコンドー連盟(WT)の演武団およそ20人で、およそ5分間数千人のカトリック信者の前でテコンドー演技を披露しました。
演武団は、公演の最後には、英語で「ワン・ワールド、ワン・テコンドー(One World, One Taekwondo)」と書かれたプランカードと、イタリア語で「平和が勝利より大事(Pace e' piu preziosa del trionfo)」と書かれたプランカードを広げ、今回の公演が平和への願いを込めて行われたということを伝えました。
フランシスコ法王は、公演の直後に「二つの韓国(Due Coree)がともに歩もうとする平和への意思を表した公演だった。これは全人類に向けた平和のメッセージでもある」と評価しました。
今回の公演は、当初韓国と北韓のテコンドー演武団が南北合同チームとして行う予定でしたが、北韓が24日、突然参加しない方針を示したため実現できず、韓国の演武団だけが出演しました。
北韓が主導する国際テコンドー連盟(ITF)は、不参加の理由として、韓国がアメリカとの合同軍事演習「マックスサンダー」を行っているためだとしました。