文化
在日3世監督の映画「一陽来復」 3月に日本で公開
Write: 2018-01-03 09:51:53 / Update: 2018-01-03 12:24:59
在日韓国人3世のユン・ミア監督が手掛けた、東日本大震災の生存者を描いたドキュメンタリー映画「一陽来復」がことし3月に東京で公開されます。
一陽来復は、冬が終わり、春が来ることを意味します。
この映画は、ユン監督のデビュー作で、撮影は、2016年夏から2017年春にかけて、震災によって大きな被害を受けた宮城県石巻市・南三陸町、岩手県釜石市、福島県川内村・浪江町で行われました。
津波で3人の子どもを失った夫婦、亡くなった父親を懐かしむ少女、被爆した牛の世話を続ける農場主など、震災で家族を失い、生活の糧さえ奪われながらも懸命に生き抜く100人あまりの人々の姿を収めました。
ユン監督は、制作の理由について、「大震災の悲劇を思い起こさせる映画ではなく、絶望のなかで生まれた幸せと、みんなが心を合わせて新たな共同体を築いていく希望を伝えたかった」と語っています。
この映画は、復興庁の補助を受けて製作され、去年、文部科学省による青年向き・成人向きの特別選定作品に選ばれたほか、映像文化製作者連盟主催の「映文連アワード2017」で準グランプリを受賞しました。
映画は、ことし3月3日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町を皮切りに、全国で順次公開されます。
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