李明博(イ・ミョンバク)政権時代に、韓国軍のサイバー司令部が野党候補を批判するコメントをネット上に書き込むなどの方法で政治に介入した事件を再捜査している検察は、国防部が事件に組織的に関与していたことを示す録音ファイルを確保しました。
録音ファイルは、オク・トギョン元韓国軍サイバー司令部司令官と、サイバー司令部傘下の心理戦団のイ・テハ元団長が電話で話した内容を録音しています。
2人は、韓国軍による大統領選挙介入事件の中心人物とされ、このうちイ・テハ元団長は2012年の大統領選挙の際、軍の「サイバー司令部」の要員およそ120人に対して、野党候補に不利な内容をネット上に書き込むよう指示するなど選挙に介入した罪で起訴され、二審で1年6か月の実刑判決を言い渡されています。
検察がこのほど入手した録音ファイルで、イ・テハ元団長は、オク・トギョン元司令官に対し、国防部レベルで実行されたことの責任を自身と心理戦団の部隊員に負わせるのは不当だとして、組織を保護してほしいと求めています。
検察は、イ・テハ元団長を召喚し、実際にそのような会話を交わしたという供述を得たということです。
イ・テハ元団長はまた、「当時の金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官にも報告したのに、金寛鎮氏は国会で報告を受けたことがないと偽証した」と述べたということです。
これを受けて、検察は、金寛鎮元長官を出国禁止にしました。
検察は、今後、金元長官だけでなく、韓民求(ハン・ミング)前国防部長官をはじめとする当時の国防部首脳部と大統領府青瓦台の関係者が、事件に関与したかどうかなどについて集中的に捜査する方針です。