長崎市の端島炭坑を舞台にした韓国映画「軍艦島」について、映画の内容は事実を誇張した部分があるとの指摘が出ました。
実際に軍艦島で徴用工として働いたチェ・チャンソプさん(87)は、韓国政府の招待で元徴用工や遺族ら50人余りと「軍艦島」を鑑賞したあと、映画に幼い少女が登場することについて、「軍艦島に連れてこられた朝鮮人はほとんどが少年で、軍艦島で幼い少女を見たことはない」と指摘しました。
また、アメリカ軍の爆撃で死亡した朝鮮人の死体を一カ所で燃やすシーンについては、「端島で亡くなった朝鮮人は多かったが、日本人はその遺体をちゃんと弔い、韓国に送還した。それだけは実によくやった」と語りました。
朝鮮人徴用工らが日本人と戦い脱出を敢行することについては、「監視が厳しく、全く不可能なことだ」としました。
チェさんは、「日本人がしたことをそのままに、韓国人がしたこともそのままに映画にすべきだった」としました。