韓国入りした北韓の国際テコンドー連盟（ITF）名誉総裁で、IOC=国際オリンピック委員会の委員でもある張雄氏は、金浦空港到着後に、来年2月に韓国の平昌（ピョンチャン）で開かれる冬のオリンピックに向けて、韓国政府が北韓との共同開催や合同チームの結成などを検討していることについて報道陣から問われましたが、「私はこの問題についてコメントできる立場にない。
IOC会長がもうすぐ韓国に到着する。その意思を北韓に持ち帰ることは可能だ」と述べました。
張雄氏は、また、「IOC委員として南北スポーツ交流について議論し、あくまでオリンピック憲章にもとづいて行動する」と述べました。
張雄氏は、27日に韓国統一部の千海成(チョン・へソン)次官、28日には都鍾煥（ト・ジョンファン）文化体育観光部長官らと会うことになっており、平昌冬季オリンピックに向けた北韓との協力について活発な意見交換が進むものとみられています。
一方、IOCのバッハ会長は30日の世界テコンドー選手権大会の閉会式に出席したあと、文在寅大統領のアメリカからの帰国を待って、来月3日に文大統領と会談することになっています。