韓国政府が、来年2月の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックで、女子アイスホッケーの南北単一チーム結成を検討する考えを示しました。
新しく就任した都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光部長官は20日、「平和なオリンピックが行われるよう、女子アイスホッケーの南北単一チーム結成について国際オリンピック委員会(IOC)と協議を行う予定だ」と述べました。
この背景には、女性アイスホッケーの場合、本選出場への可能性が高い上、南北単一チームが結成されれば南北間の緊張関係を緩和する良いきっかけになりうるという期待があるものとみられています。
しかし、オリンピック開催までおよそ8か月となった現時点で、韓国と北韓の実力差を縮めることは難しく、南北が同人数で出場する場合、韓国選手のうち、オリンピックに出場できなくなる選手が発生する可能性があるなど、単一チーム結成への懸念の声も高まっています。
これについて都長官は、「まだ具体的に決まったものではない。韓国選手団、北韓、IOCなど様々な意見を聞く必要がある」としてます。
都長官は24日から全羅北道(チョルラプクド)で開かれる世界テコンドー選手権大会に出席する予定の国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長、北韓出身の張雄(チャンウン) IOC 委員に会い、この問題について具体的に議論する方針だとしています。