韓国とオーストラリアが、通貨スワップ協定の期限を延長することになりました。
通貨スワップ協定は、通貨危機の際に相互の通貨を融通し合う協定です。
韓国銀行と企画財政部は、8日、韓国銀行とオーストラリア準備銀行が通貨スワップ協定の延長に合意したと発表しました。
韓国とオーストラリアは2014年2月に初めて通貨スワップ協定を締結し、現在、50億オーストラリアドル相当のスワップ協定を締結していますが、今回、両国は今月22日に終了する通貨スワップ協定の期限を3年間延長し、規模も100億オーストラリアドルに拡大することで合意したということです。
延長を決めたことについて、韓国銀行は、「両国間の貿易を活性化して経済発展に貢献し、金融安定性を高めるため、通貨スワップ協定の延長を決めた」と説明しています。
韓国は、2015年2月に日本との通貨スワップ協定が終了となって以来、再開に向けた議論を始めましたが、釜山の日本総領事館前に慰安婦を象徴する少女像が設置されたことで、現在、両国の交渉は中断しています。これに加えて、韓中通貨スワップ協定の期限がことし10月となっており、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓半島配備をめぐって両国が対立している中、韓中スワップ協定が延長できるか不透明な状況となっています。今回、韓国がオーストラリアとの通貨スワップ協定の規模を大幅に拡大したのも、こうした状況を考慮しての措置だとみられてます。