今月開かれる2017冬季アジア札幌大会の組織委員会が選手村としているホテルに、慰安婦強制連行や南京大虐殺を否定する内容の書籍が置かれている問題について、大韓体育会が、韓国人選手団の宿泊先を他のホテルに変更することを、大会組織委員会に求めました。
大韓体育会は1日、「先月31日、冬季アジア札幌大会の組織委員会に宿泊先変更を求める公文書を2回発送した。現在、返信を待っている」と発表しました。
この問題は、韓国選手団が滞在する予定の「アパホテル&リゾート札幌」の客室やロビーに、このホテルチェーンの経営者が書いた、慰安婦強制連行と南京大虐殺などを否定する内容の書籍が置かれていることが明らかになったものです。
この問題を受け、大韓体育会は先月下旬、組織委員会に対して書籍を撤去することを求め、組織委員会側から善処するという返信を受けていました。
大韓体育会の関係者は、「最初は書籍の撤去だけ要請したが、選手たちが競技に専念できる雰囲気を作るためには、宿泊先を変更するのが正しいと判断し、追加措置を求めた」と説明しています。
中国側もこの問題に反発して宿泊先変更を求めたため、大会組織委員会は中国選手団の宿泊先を別のホテルに変更する方針を固めています。