大韓体育会は16日、理事会を開き、ドーピング違反に関する国家代表選抜規定について、処分を受けた選手に対し、処分終了後3年間は国家代表になれないと定めている条項をなくすことを決めました。
この条項は、去年、競泳のパク・テファン選手のオリンピック出場の可否をめぐって、二重処罰に当たると指摘する声が上がっていたものです。
パク・テファン選手は、2014年9月のドーピングテストやその後の調査で、禁止成分を含む注射を受けていたことが判明し、国際水泳連盟から18か月の資格停止処分を受け、その処分期間が去年4月に終わったものの、大韓体育会の規定では、処分期間終了後3年間は国家代表に選ばれないことになっていたためオリンピック出場が認められませんでした。そのため、パク・テファン選手は訴えを起こし、韓国国内の裁判所とCAS=国際スポーツ仲裁裁判所から「二重処罰」に当たるとする判断を受け、結局、大韓体育会は朴泰桓を国家代表として選抜しています。