韓国相撲の「シルム」が、国の無形文化財に指定されました。
文化財庁は、「シルム」を国家無形文化財第131号に指定したと、4日、発表しました。
シルムは、組み合った2人が、互いの腰と太ももに巻きつけた「サッパ」と呼ばれるひもを握って相手を倒し、勝負を決める競技です。
三国時代から現在まで伝承されてきた歴史が、文献や絵画などに残っていて、競技のルールや技術などに韓国の武芸としての独自性があるとされています。
そして「シルム」が韓半島の全土で普遍的に共有・伝承されてきたことから、民謡の「アリラン」や茶の製法と同じように、無形文化財の特定の保有者や保有団体は、認めない方針です。
韓国政府は、「シルム」をユネスコの無形文化遺産に登録するための手続きを進めていて、来年の無形文化遺産委員会の会議で登録の可否が審議されることになります。