大統領府青瓦台の現職の民政首席秘書官と、大統領直属の特別監察官をめぐる疑惑を捜査するため、検察が特別捜査チームを発足させ、前例のない同時捜査に取りかかることになりました。
まず、禹柄宇(ウ・ビョンウ)大統領府民政首席秘書官については、家族名義の会社の資金を流用したほか、兵役で警察勤務中の長男に軽い勤務をさせるよう警察に圧力をかけたとして、李碩洙(イ・ソクス)特別監察官が今月18日、横領や職権乱用などの疑いで、検察に捜査を依頼しています。
一方の李碩洙特別監察官は、禹民政首席秘書官に対する監察の内容を特定メディアに流したという疑惑を受け、19日、市民団体から情報漏えいの責任があるとして、特別監察官法違反で告発されています。
特別監察官は、大統領の家族や親族、政府高官の不正解明を専門に扱うもので、法律で、監察官は、職務上知った内容を公表、漏えいすることが禁じられています。
こうしたことを受け、日本の最高検察庁にあたる大検察庁は23日、客観的かつ公正な捜査のため、検察総長の指示で、検察特別捜査チームを発足させ、2件の疑惑について同時捜査に乗り出すことになりました。
検察特別捜査チームは、尹甲根(ユン・ガプクン)大邱高等検察長が指揮を執り、具体的な顔ぶれは、24日に決まるとみられています。
検察は公正な捜査を強調していますが、大統領府の民政首席は、これまで検察の人事権に大きな影響力を及ぼしてきたことから、公正な捜査は難しいのではないかとする懸念の声も出ています。