北韓が3日に中距離弾道ミサイルを発射したことを受け、対応を協議していた国連安全保障理事会は9日、中国の反対で非難声明の発表を見送ることを決めました。
安保理筋によりますと、中国は、アメリカなどが作成した声明の案について、サードの韓国配備を念頭に、「北東アジアにいかなる迎撃ミサイルも新たに配備すべきではない」という趣旨の文言を盛り込むよう要求し、アメリカがこれを拒否したため、協議は難航し、非難声明の発表は見送られることになったということです。
これについて、韓国外交部の当局者は10日、「非常に残念に思う」と述べました。
そのうえで、「北韓は弾道ミサイルを発射するなど、安保理決議違反を繰り返しているが、一部の理事国が異論を唱え、最近、安保理が一致した対応を取れていない」としています。「一部の理事国」は、中国を意味するものとみられています。
この当局者は、また、中国がサード配備に反発していることについて、「北の核とミサイルに対応するための自衛的な防衛措置を問題視することは本末転倒だ。根本的な原因である北の核とミサイルに対し、安保理決議にもとづいてさらに厳しく対応しなければならない」と指摘しました。
そして、「中国は安保理常任理事国として、責任ある役割を果たすことを期待する」と述べました。