北韓の海外向けラジオ、平壌放送は29日に再び、乱数票の放送を行いました。
平壌放送はこの日、午前1時過ぎから十数分間、「459ページ35番、913ページ55番、135ページ86番」などと、ページ数と番号を読み上げました。
いずれも5桁の数字で、5桁の数字による「暗号放送」は、かつて韓国に潜んでいる北韓の工作員への連絡手段として使われていました。
北韓は2000年6月の南北首脳会談の後は暗号放送を中断していましたが、先月24日に16年ぶりに再開し、今月15日にも放送を行いました。
韓国の情報当局は、北韓が暗号放送を再開したことについて、緊張感を高めるためのかく乱作戦の可能性があるとしながらも、韓国の軍事施設や産業施設の偵察、脱北者の暗殺などを指令した可能性も排除できないとしています。