韓国のプロ野球選手2人が八百長行為をして、このうち1人が在宅起訴されたことをうけて、韓国プロ野球委員会は八百長を防ぐ対策に乗り出しました。
検察は21日、プロ野球の公式戦で故意に失点するなどの八百長を行い、高額の金品を受け取ったとして、現役の投手1人を国民体育振興法違反の罪で在宅起訴しました。
八百長は別のチームに所属していた外野手が提案したということで、この外野手は兵役で軍の体育部隊に所属しているため、軍検察が国民体育振興法違反の疑いで捜査しています。
これを受けて、韓国野球委員会は、ひとまず2人の活動停止処分を決めており、検察の司法判断によっては失格処分にすることを検討しています。
一方、韓国プロ野球委員会は22日、プロ野球選手の不正行為の再発を防ぐため、来月12日までに選手や球団関係者を対象に、自ら不正を申告する期間を設けることにしています。
自ら申告した人に対しては永久失格処分にはせず、一定の観察期間を経たうえで復帰させる方法で、制裁を減免することにしています。
また現在、実施している試合のモニターリングを強化するほか、プロのほかアマチュアの選手も対象にした倫理教育を拡大させる方針です。