北韓住民2人が、アメリカドル15万ドルに相当する札束を運搬しようとして摘発され、スリランカ当局の調査を受けていることがわかりました。
地元のメディアなどが17日伝えました。
2人は、オマーンを出発し、スリランカを経由して中国・北京に向かう途中、スリランカのコロンボ国際空港で乗り継ぎしようとして税関に摘発されたということです。
2人は、警察に身柄を引き渡われ、重罪を調査する犯罪捜査局が、ドルを所持していた目的などについて調べているということです。
スリランカでは、1万ドル以上の外貨を申告せずに所持すると、外国為替管理法違反で処罰し、差し押さえることができます。
摘発された北韓住民2人は、オマーンの建設現場で仲間たちが受け取った給料だと話しているということです。
スリランカを担当するインドの北韓大使館は、スリランカ外務省に、2人を解放し、現金を返すよう求めているもようです。
北韓住民が巨額の外貨を直接運んでいるのは、最近強化された国際社会の北韓制裁を避けるためとみられています。