2018年冬に韓国の平昌(ピョンチャン)で開かれる冬季オリンピックまで、9日で2年となりました。
これを前に6日と7日、施設と運営を点検する初めてのテストイベントが行われ、大会組織委員会は8日、「競技場の工事の遅れなどで開催を危ぶむ声があったが、初のテストイベントは成功裡に終わった」と発表しました。
平昌冬季オリンピックの初のテストイベントである2016アウディFIS(世界スキー連盟)ワールドカップは、6日と7日に江原道(カンウォンド)旌善郡(チョンソングン)のアルペンスキー場で行われ、韓国、オーストリア、スイス、ノルウェーなど16か国から195人の選手団が参加しました。
IOC=国際オリンピック委員会のグニラ・リンドバーグ調整委員長は6日、「スポーツの評価で100点を出すのは容易ではないが、今回のテストイベントには100点を出したい」と述べ、満足の意を表したということです。
趙亮鎬(チョ・ヤンホ)組織委員長は、「今回の経験をもとに、残り27のテストイベントと、本番の準備に拍車をかける」と話しています。
次のテストイベントのスノーボード・フリースタイルワールドカップは、18日から28日まで普光(ボクァン)スノーボード競技場で開かれます。
平昌冬季オリンピックは、競技場建設などをめぐって環境破壊を心配する市民団体の強い反対にぶつかったほか、工事や行政手続きの遅れなどで本番だけでなくテストイベントの開催を危ぶむ声が上がっていました。