27日にスイス・サンモリッツで行われた国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)ヨーロッパカップ第8戦の男子2人乗りで、韓国代表は、初めて韓国製のそりで出場し、15位となりました。
今大会で韓国代表が乗ったそりは、現代(ヒョンデ)自動車が開発したもので、このほど、韓国人としては初めてワールドカップで優勝した、ボブスレー韓国代表のウォン・ユンジョン(31)とソ・ヨンウ(25)の身体の模型を3Dプリントでつくり、体型や体重に最適化して製作したものです。
2014年に設計にとりかかり、およそ2年かけて開発したもので、空気の抵抗を最小限にするデザインにするため、独自の風洞実験を行っているほか、そり製作の経験が豊富なドイツで製作することで、誤差を抑えています。
韓国代表は、世界選手権大会に向けて、競争が比較的激しくない、ヨーロッパカップを、新しいそりの実戦テストの場とし、ウォン・ユンジョンとキム・ジンス(21)が出場して15位となりました。
韓国代表チームのイ・ヨン監督は、新しいそりについて、「開発から2年足らずで、数十年間の技術力を蓄積してきたほかのメーカーのそりに近い性能を実現していて驚いた」と述べ、満足感を示しました。
現代自動車は、今後、韓国代表の意見や、2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックのボブスレーの会場となる平昌スライディングセンターの特徴を踏まえ、さらに改良していくとしています。