朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉を毀損したとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対して、無罪判決が言い渡された一審判決について、韓国の検察が控訴を断念しました。
ソウル中央地方検察庁は、加藤達也前ソウル支局長に対する1審の無罪判決に対して、控訴を断念すると22日、明らかにしました。
検察は、「加藤前支局長が記事がうそであることをわかっていたとしながらも、大統領を誹謗中傷する意図はなかったとみた裁判所の判断は法理的に矛盾する」としていますが、「裁判所の判決で、記事がうそであることが認められ、大統領個人に対する名誉毀損が成り立つということが明らかになった。 日韓関係の発展という大局的な観点から外交部が善処を要請したことなどを考慮して控訴しない方針を決めた」と話しています。
これによって加藤前支局長は無罪が確定することになりました。
この問題は、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が、去年4月に起きたセウォル号沈没事故当日、朴槿恵大統領が元補佐官と密会していたうわさがあることなどを報じ、大統領に対する名誉毀損罪で在宅起訴されたもので、検察側は、朴大統領を誹謗中傷する目的で記事を書いたとして懲役1年6か月を求刑していましたが、裁判所は今月17日、「被告の記事は不適切なところがあるが、民主主義社会において、言論の自由を保護すべき領域に含まれる」として、無罪を言い渡しました。