韓国とアメリカは17日、ソウル・龍山(ヨンサン)の韓国駐留アメリカ軍基地で、韓国駐留アメリカ軍に関する地位協定(SOFA)の合同委員会の会議を開き、北韓が有事の際に生物兵器を使用する可能性に備え、生物兵器からの防御に向けた協力を拡大することになりました。
会議のあと、両国は、共同声明を発表し、北韓が炭疽菌やペスト菌など13種類の生物兵器を保有しているものと推定されることから、北韓が生物兵器をテロや全面戦争で使用する可能性に備え、韓米の合同軍事演習の実施や生物兵器からの防御に向けた協力拡大などの措置を取っていくとしています。
また、韓米両国は、4月にソウル近郊・平沢(ピョンテク)の韓国駐留アメリカ軍基地に、アメリカ陸軍の研究施設から炭疽(たんそ)菌が誤送付された事件の再発防止に向けて、韓国駐留アメリカ軍が生物学的検査用サンプルを搬入する際、発送・受け取り機関、サンプルの種類や用途、量、輸送方法などを韓国政府に伝え、韓国関税庁が検査を要望すれば、韓国駐留アメリカ軍と合同検査を行うとしています。
アメリカ陸軍の研究施設から生きた炭疽菌のサンプルが間違って送付された問題をめぐっては、韓米両国の合同調査の結果、韓国駐留アメリカ軍がソウル・龍山の基地で、炭疽菌を使った実験を15回実施していたことが確認され、今年、ソウル近郊・平沢の基地で初めて実験したというアメリカ軍の主張とは異なることが17日明らかになっています。