放送事業者が正当な理由なく、特定の芸能人を番組に出演させない行為を禁止する内容の放送法改正案が、11月30日、国会本会議で可決されました。
改正案は、放送事業者に対し、第三者の要請により、正当かつ具体的な理由なく、特定人の番組出演をさせない行為を禁じる内容となっています。
男性3人組アイドルグループ「JYJ」が法改正のきっかけとなったことから、別名「JYJ法」とも呼ばれています。
「JYJ」は2009年、当時所属していたSMエンターテインメントと専属契約をめぐって争い、人気グループ「東方神起」から脱退したキム・ジェジュン、パク・ユチョン、キム・ジュンスの3人で結成されましたが、これまで、SMエンターテインメントとの対立により、テレビ番組への出演ができず、社会的な問題になっていました。
この問題をめぐっては、2011年にソウル中央地方裁判所が、「JYJ」のメンバーがSMエンタテインメントを相手取って起こした仮処分の異議申し立てで、SMエンタテインメントが「JYJ」の芸能活動を妨害する場合、1回につき2000万ウォンを支払うよう命じています。
しかし、その後も「JYJ」の番組出演は実現せず、今回の改正案成立で、「JYJ」などが番組に出演できるようになるか注目されます。