朴槿恵(パク・クネ)大統領は29日、国連総会での一般討論演説で、南北の平和統一に向けた国際社会の努力や、北韓の核開発問題の解決を呼びかけました。
韓国時間で29日未明、ニューヨークの国連本部で始まった一般討論演説で、朴槿恵大統領は、ロシアのプーチン大統領に次いで7番目に演壇に立ち、およそ20分間韓国語で演説しました。
この中で朴大統領は、「北韓は追加挑発より改革と開放で住民が困難から抜け出せるようる努力すべきだ」と述べるとともに、「平和統一を成し遂げた韓半島には核兵器がなく、人権が保障される繁栄した民主国家になるだろう」として、「70年前、国連の創設者たちが夢見た平和と人間尊厳の理想が韓半島で統一により実現するよう、国連などと努力していくことを望む」と述べました。
その上で、「国連が1948年に大韓民国の誕生を祝福したように、統一が成し遂げられ韓半島を全世界が祝福する日が一日も早く訪れることを切に願っている」と述べ、南北統一への意欲を示しました。
朴大統領のこのような演説は、北韓が、来月10日の朝鮮労働党創建70周年記念日に合わせて4度目の核実験や事実上の長距離弾道ミサイル発射などを示唆していることを念頭に、先の南北高官級会談の合意による協力ムードの流れを維持し、北韓を改革と開放の道に導き、韓半島の平和統一に向けたビジョンを構築していく意向を示したものとみられます。
また北韓の核問題については、「北韓の核は核不拡散体制の維持や人類が望む核なき世界のため、最優先で解決しなければならない課題」と強調し、7月にイランの核交渉が最終合意したことに触れながら、最後に残った北韓の核問題の解決に国際社会は努力を集中すべきだ」と述べました。
そのうえで、「北韓が核を放棄し、開放と協力の道に向かえば、韓国は国際社会と力を合わせて、北韓が経済を立て直し、住民の生活の質を高められるよう、積極的に支援する」と強調しました。
さらに北韓の人権侵害問題にも触れ、「国際社会の懸念に耳を傾け、人権改善に乗り出すことをあらためて促す」と述べました。
朴大統領が国連総会で北韓の人権問題を取り上げたのは去年に続いて2回目です。
朴大統領は南北の統一について、「最後に残った冷戦の残滓である韓半島分断70年の歴史を終わらせることは、世界平和に寄与すること」と指摘し、「統一した韓半島は世界平和の象徴で、新たな成長エンジンとして北東アジアはもちろん、世界の平和と繁栄に大きく寄与する」と述べました。