韓国と中国の関係が日増しに緊密になっているなか、中国の長年の同盟国の北韓は、孤立が深まっているとアメリカの日刊紙が報じました。
アメリカのウォールストリート・ジャーナルは現地時間の先月31日、「韓国は朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国を訪れて、習近平国家主席や李克強首相と相次いで会談するのに対して、北韓は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の代わりに朝鮮人民軍の崔竜海(チェ・リョンへ)総政治局長が出席するため、習国家主席との会談は不透明だ」としたうえで、中国の長年の同盟国の北韓は次第に孤立が深まっていると指摘しました。
この新聞は、「韓中関係が緊密になった理由として、経済がを挙げられる。ことし上半期の韓国と中国の間の貿易は、中国と北韓の間の貿易の50倍に達し、中国は韓国のもっとも重要な貿易パートナーとなっている」と説明しました。
また「中国が韓国との関係を強化しているのは、韓国、日本、アメリカの3か国の同盟を弱めるための戦略的な努力だという見方もある」と付け加えました。
韓国については、「数十年間北韓の経済的、軍事的頼みの綱となってきた中国に北韓との距離を置かせることで、北韓を弱体化させる戦略だ。中国とのつながりが絶えれば、北韓が支援を期待できるのは韓国しかいない。ちょうど韓国は、先の南北高官級会談で、制裁の解除について議論する意向があると明らかにしている」と分析しました。
しかし別の専門家は、「南北の和解ムードは、北韓がほしいものを得られる間にだけ続くものだ。北韓はいつでも瀬戸際外交に転じる可能性がある」と指摘しました。
一方、アメリカ国務省が31日、明らかにしたところによりますと、ダニエル・ラッセル東アジア太平洋担当次官補が、今月6日から8日まで北京を訪れ、中国の高官と会って、米中間の協力について話し合うということです。
南北間の合意や韓中首脳会談の直後の訪問であるだけに、会談では韓中関係や北韓の動向についても意見が交わされるとみられます。