南北の軍事的緊張が高まっている中で、南北の高官級会談が22日夕方から板門店で始まり、事態の打開につながるかどうか注目されています。
南北の高官級会談が開かれたのは、去年2月14日以来およそ1年半ぶりです。
会談は、韓国側から金寛鎮(キム・グァンジン)大統領府国家安全保障室長と洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一部長官が、北韓側からは黄炳瑞(ファン・ビョンソ)人民軍総政治局長と金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党書記が出席し、午後6時20分から板門店の韓国側の建物で始まりました。
この会談で韓国側は、今回の対立の引き金になった軍事境界線の韓国側領域で北韓が仕掛けた地雷爆発で、韓国軍兵士2人が重傷を負った事件など一連の挑発を北韓側が認め、謝罪と再発防止を求めるものとみられます。
これに対して北韓は、韓国が今回、11年ぶりに再開した拡声器を使った宣伝放送の中止と拡声器の撤去を求めるものとみられます。
また2010年に起きた韓国海軍の哨戒艦沈没事件をきっかけに韓国政府がとっている北韓との交流を禁止する「5.24制裁措置」や、金剛山観光の再開、離散家族の面会を再開させることなど、南北間の懸案についても話し合う可能性があります。
今回の会談は、北韓が韓国に対して休戦ラインでの拡声器による宣伝放送を中止するよう求めていた期限の数時間前に決定されたもので、現在の緊張局面を打開し、南北関係の進展につながるかどうか注目されています。
しかし韓国軍は、北韓が韓国に対して休戦ラインでの拡声器による宣伝放送を中止するよう求めていた期限の時間が過ぎているため、引き続き最高レベルの警戒態勢をとる一方で、拡声器による放送は、北韓が責任ある措置をとらない限り、続ける方針です。