このほどFIFA=国際サッカー連盟の会長選へ立候補した大韓サッカー協会の鄭夢準(チョン・モンジュン)名誉会長の過去の寄付金について、FIFAの倫理委員会が調査を進めているもようです。
アメリカの総合情報サービス会社「ブルームバーグ」が19日、報じたところによりますと、アジアサッカー連盟は、鄭夢準名誉会長が2010年に洪水が発生したパキスタンに寄付した40万ドルについて、FIFAの倫理委員会に対して調査を依頼したということです。
ブルームバーグは、当時は、FIFAの副会長選挙を控えていた時期だったうえ、韓国が2022年ワールドカップの招致活動に乗り出した時期でもあったと指摘しました。
FIFAは、鄭名誉会長がパキスタンに贈った寄付金が、予定通りにサッカー場の建設などに使われたかどうかを調べることになりそうです。
これに対して、鄭名誉会長は、「1990年代から韓国だけでなく海外の苦しんでいる人々のために寄付を続けてきた。パキスタンの災害への寄付金は、純粋な人道的支援であり、それを政治的に利用しようとするFIFAの非倫理的な行動に嘆きを禁じ得ない」と非難しました。