韓国でMERS(コロナウイルス)の感染が拡大して多数の犠牲者が出たほか、経済にも悪影響を及ぼしたことに関連して、朴槿恵(パク・クネ)大統領は4日、政府の初期対応に問題があったとして、保健福祉部長官を更迭しました。
更迭されたのは、文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉部長官で、文亨杓氏については、韓国でMERSの感染者が世界でもまれなスピードで広がるなか、当局の初期対応や感染防止策が不十分だとして、退陣を求める声があがっていました。
これを受けて、朴大統領は4日、保健福祉部長官の更迭人事を行い、後任に、鄭鎮燁(チョン・ジンヨプ)盆唐ソウル大学病院教授(60)を内定したほか、雇用福祉首席秘書官に与党セヌリ党の金賢淑(キム・ヒョンスク)議員(49)を任命しました。
後任の人事について、青瓦台の報道官は、「鄭鎮燁氏は、韓国医療全般に高い識見を持ち、公共医療や国民健康安定の適任者だ」と述べるとともに、金賢淑氏については、「福祉・女性政策分野の優れた専門家だ」と話しています。
更迭について、与党セヌリ党は歓迎する一方、最大野党新政治民主連合は、「MERSの感染拡大は、長官ひとりの更迭ですむ問題ではない」として、国政調査による真相究明と、大統領の謝罪を要求しました。