中国の習近平国家主席が寄贈した図書の伝達式が1日、ソウル大学の中央図書館で開かれました。
習近平国家主席からの寄贈図書の伝達式は1日、ソウル大学の中央図書館で開かれ、邱国洪(キュウ・コクコウ)韓国駐在中国大使が習国家主席に代わって出席し、式典のあと、ソウル大学の学生と教授を対象に韓中関係の発展と中国の国内外の政策をテーマに特別講演を行いました。
特別講演で邱大使は、「マーズのため韓国を訪れる中国人観光客が減ったが、マーズの感染が収まれば、秋ごろには中国人観光客が再び韓国を訪れるだろう。ことしの中国人観光客の数は、去年を上回る見通しだ」と話しました。
また、「多様な分野での両国間の協力の重要性を強調し、中国がサーズ=重症急性呼吸器症候群(SARS)を克服した経験を例に挙げて、韓国もすぐにマーズを克服できると信じている」と述べました。
習国家主席は去年7月、ソウル大学を訪れ、図書を寄贈する意向を示し、ことし5月に本や映像資料など1万点あまりをソウル大学に贈っています。
ソウル大学は、図書館に別のスペースを設け、習国家主席が去年訪問したときの写真や芳名録の文章などを寄贈された図書とともに保管するとしています。