朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉を毀損したとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対する判決が9月に言い渡される見通しとなりました。
この問題は、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が、去年4月に起きたセウォル号沈没事故当日、朴槿恵大統領が元補佐官と密会していたうわさがあることなどを報じ、大統領に対する名誉毀損罪で在宅起訴されたものです。
加藤達也前ソウル支局長に対する7回目の公判が29日、ソウル中央地方裁判所で開かれ、裁判所は、来月、弁護人と検察、双方の証人尋問のための公判を行い、8月に被告人尋問を行う考えを示し、判決の言い渡しは、9月頃になるものとみられます。
29日に行われた公判では、弁護側の証人としてアメリカ人フリージャーナリストのドナルド・カーク氏(77)が出廷し、証人尋問と反対尋問が行われました。
1970年代からアメリカの新聞社の特派員などとして韓国で取材活動に当たっているカーク氏は、加藤前支局長のコラムに関し、「朴大統領の名誉を傷つける目的で書かれたとは考えられない」と証言しました。
そのうえで、「読んでからすぐ忘れてしまうようなゴシップ記事だったのに、起訴によってすべての人の注目をあびる事件になった」と述べました。