韓国への帰化を目指しているケニア出身のマラソンランナー、ウィルソン・ロヤナエ・エルペ選手が24日韓国入りし、忠清南道(チュンチョンナムド)青陽(チョンヤン)郡のマラソンチームに入団しました。
エルペ選手は、ケニア出身の27歳のマラソン選手で、2011年の慶州(キョンジュ)国際マラソン大会など、韓国で開かれた大会に4回に出場し、すべて優勝しています。
エルペ選手は、来年のリオデジャネイロ・オリンピックに韓国選手として出場することを目指し、大韓陸上競技連盟の協力を得て、体育分野の優秀人材としての特別帰化の手続きを踏むことにしています。
ただ、エルペ選手は、2012年に国際陸上競技連盟のドーピング検査で陽性反応が出て2年間の出場停止処分を受け、今年1月に処分が解かれていますが、大韓体育会の国家代表選抜規定では、懲戒が終わった日から3年が経過していない選手は、国家代表選手になれないとしていて、リオデジャネイロオリンピック出場は不透明な状況です。
また、ソン・キジョン、ファン・ヨンジョに続くマラソンスターの系統を外国人に譲ることはできないという国内マラソン界の反発も乗り越えなければならない課題となっています。