朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領が、1979年に暗殺される直前まで、「南北統一宣言」の発表に向けた準備を進めていたことが、当事の側近の証言で明らかになりました。
証言したのは、今の統一部次官にあたる当事のドン・フン国土統一院次官(81)で、朴正煕元大統領自らが側近とともにまとめた「統一宣言」の草案を、中央日報が20日、単独で公開しました。
それによりますと、統一宣言の草案は、「国が、南と北に分かれて36年になろうとしている。
侵略戦争に加担したことも、敗戦国でもないわれわれがこれほど長い歳月、分断状況にあることを宿命と受け止め、環境の変化を待ち続けることは、もはやできない。激動が予想される80年代の関門を潜り抜け、今、われわれは民族の現在と未来に向けて、新たな決意を固める」という文章で始まっています。
そして統一に向けた4つの原則として、
▼統一国家にいたる過程を平和的に履行しなければならない
▼自主統一 強大国ではなく南北が主導する統一でなければならない
▼民主統一 片方の偏見を貫くのではなく、民族の利益に基づくものでなければならない
▼南北対話 南北はともに真摯な姿勢で対話の場に臨むことが統一に向けた唯一の道である。となっています。
朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領は、1979年1月の年頭記者会見で、「時期や場所など条件なしで南北当局者会談の開催を提案する」と述べ、北韓に対して、対話による統一を成し遂げるための協力を呼びかけていました。
しかしその年の10月、朴正煕氏は、側近によって暗殺されました。
ドン・フン元国土統一院次官は、「宣言の準備から40年の歳月が過ぎたが、状況は変わっていない。
娘である朴槿恵大統領が、父親の大統領の意志を受け継ぎ、今後、平和統一に向けた道筋をつけていくことを希望する」と話しています。