韓国政府当局者は22日、安倍晋三首相がインドネシアの首都ジャカルタで開かれたアジア・アフリカ会議の60周年記念首脳会議での演説で、第2次世界大戦に対する「反省」を表明したものの、「植民地支配と侵略」「おわび」などに言及しなかったことについて遺憾を表明しました。
これは、韓国政府当局者が22日、連合ニュースとの電話インタビューで述べたものです。
このなかで、政府当局者は、「韓国政府は、安倍首相が村山談話をはじめとする歴代内閣の談話とその歴史認識を継承するとの立場を示したことに注目し、これに相応する歴史認識を表明すると期待していた」としたうえで、安倍首相が「植民地支配と侵略に対する謝罪と反省」に言及しなかったことについて「深い遺憾の意を表明する」と述べました。
また、この当局者は、「終戦70年、韓日国交正常化50年の節目の年に出す‘安倍談話’はもちろんのこと、アメリカ訪問など、今後残っている契機を逃さず、歴代内閣の歴史認識を継承する姿勢を周辺国と国際社会にはっきりと示すことを期待する」と述べました。
安倍首相は22日の演説で、第2次世界大戦への「深い反省」を表明しましたが、50周年首脳会議で当時の小泉首相が村山首相談話に沿って明言した「植民地支配と侵略」への「心からのおわび」には言及しませんでした。
安倍首相が今年8月の終戦の日に合わせて発表する戦後70年の首相談話に「侵略」や「おわび」などの表現を盛り込むかどうかに注目が集まっていますが、これについて、安部首相は20日、「歴代内閣の基本的な考え方を引き継いでいくと言っている以上、もう一度書く必要はない」と述べて、盛り込むことに否定的な考えを示しています。