韓民求(ハン・ミング)国防部長官とアメリカのカーター国防長官が10日、ソウルで会談し、北韓の核とミサイルの脅威に対する抑止策などについて協議しましたが、注目されていたアメリカの終末高高度防衛ミサイル「サード(THAAD)」の韓半島への配備は、議題にならなかったもようです。
会談後に行われた記者会見で、韓民求長官は、「サード」について、「アメリカ政府がまだ結論を出しておらず、今回は協議しなかった」と述べました。
カーター長官も、「現在、サードは生産段階にあり、配備について議論する段階ではないため、今回の議題には含まれなかった」としています。
また、カーター長官は、領土問題や歴史認識問題などで韓日関係が悪化していることについては、「アジアにおいて、歴史問題がいかに敏感な問題なのかは十分理解している。当時国の間で傷を癒し、和解することを望む」と述べました。
さらに、北韓の4回目の核実験については、「北韓が近く、さらなる核実験の実施やミサイル発射に踏み切るという兆候は今のところみられないが、これまでの北韓の行動パターンからして、挑発の可能性は常にある」との見方を示しました。
カーター長官は9日午後、就任後初めて韓国を訪問し、在韓米軍の将兵らの任務遂行をねぎらうとともに、「アメリカの新しい軍事力がこの地域に投入されるだろう」と述べ、韓半島を含むアジア太平洋地域の戦略的重要性を強調しています。
カーター長官は、10日の国防長官会談後は、京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)の韓国海軍第2艦隊を訪れ、2010年3月に発生した韓国哨戒艦撃沈事件の犠牲者を追悼し、11日にアメリカに向かうことになっています。