朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉を毀損したとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の公判が30日、ソウル中央地裁で開かれ、裁判所は、「旅客船沈没事故当日、大統領と元側近の男性が会っていた事実はない」とする見解を初めて示しました。
この問題は、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が、去年4月に起きたセウォル号沈没事故当日、朴槿恵大統領が元補佐官のチョン・ユンフェ氏と密会していたうわさがあることなどを報じ、大統領に対する名誉毀損罪で在宅起訴されたものです。
うわさが事実かどうかが裁判の焦点のひとつになっていますが、ソウル中央地方裁判所は30日の公判で、「チョン氏の携帯電話の発信地追跡など客観的な資料からみると、被告人が掲載したうわさの内容が虚偽であることが認められる」との見方を示しました。
裁判所は、その上で、弁護人側に対し、今後は、事故当日の朴大統領の全行動を明らかにすることではなく、前支局長に大統領を誹謗する目的があったかどうかや、言論の自由の観点から弁護するよう求めました。
また、加藤氏が記事で朴大統領の密会に関するうわさを引用した韓国の大手日刊紙、朝鮮日報のコラムを執筆した記者の証人申請を認めました。
次回公判は来月20日に開かれます。