朝鮮王朝の末期の国王、高宗がピアノの演奏を聞いたとされる徳寿宮(トクスグン)石造殿(ソクチョジョン)で、100年あまりが過ぎたいま、再びピアノの旋律が流れました。
文化財庁は25日夜、徳寿宮石造殿の中央ホールで「音楽で歴史を読む」演奏会を開き、120人あまりの観客は、ピアノやバイオリンで奏でられる韓国黄海道の民謡、夢金浦(モングムポ)タリョンに聴き入りました。
日本植民地時代の雑誌「東光」によりますと、1910年代に石造殿で開かれた高宗の誕生祝いの宴会で韓国初のピアニストのキム・ヨンファンが高宗のためにピアノを弾いたとされています。
石造殿の中央ホールは去年、5年間の復元工事が終わり、本来の姿を取り戻しました。
文化財庁はことし8月まで、毎月最後の週の水曜日の「文化のある日」に徳寿宮石造殿でこの演奏会を開く予定で、申し込みは徳寿宮管理事務所のインターネットサイトで受け付けています。