野党・新政治民主連合は7日、次の国務総理に内定している李完九(イ・ワング)氏が自身の疑惑の報道をしないよう報道関係者に圧力をかけたとするKBSの報道に関連して、「国務総理候補者として不適切だ」として、自ら辞退するよう求めました。
大統領府青瓦台は、現在の鄭烘原(チョン・ホンウォン)国務総理を交代させ、後任に与党セヌリ党の李完九院内代表(64)を内定する人事案を先月23日、発表し、李完九氏の国会での人事聴聞会が来週予定されています。
こうした中、KBSは、6日、野党・新政治民主連合の議員から提供された李完九氏の録音を公開しました。それによりますと、李完九氏は先月末、ソウルの飲食店で記者たちと昼食会を行った際、報道機関の幹部に電話をかけ、自身に対する疑惑の報道をやめさせたという趣旨の話をし、「きょうのこの会食をきっかけにして、自分を手助けしてほしい」と述べたということです。
これについて李完九氏は6日、報道資料を発表し、「普段親しくしている記者たちと、ざっくばらんな対話をする私的な場で、事実と異なる報道に接したことによるもどかしい気持ちから、事実関係を説明し理解を求めようとした際に出た発言だ。多少荒っぽく洗練されていない表現を用いたことは、私の不徳の致すところだ」と述べました。
これについて野党の新政治民主連合は7日、論評を発表し、「李完九氏は、不動産投機や兵役などの疑惑がもたれている中で、マスコミに圧力をかけたことが明らかになり、 朴槿恵政権の革新を期待していた国民に大きな失望を与えた。ゆがんだ言論観を持った人が国務総理の任務を遂行できるか深く疑問に思う」として、国務総理への就任を自ら辞退するよう求めました。
李完九氏の国務総理としての資質と道徳性を検証する国会の人事聴聞会は来週10日と11日の2日間開かれる予定で、報道介入疑惑が新たな争点になるものとみられます。