李明博(イ・ミョンバク)前大統領が回顧録で、在任期間中に北韓との間で行なわれた水面下での接触を具体的に公開したことについて、南北関係に新たな負担として働く可能性があるという見方が出ています。
李明博前大統領は回顧録で、北韓が多様なルートから韓国側に南北首脳会談の話しを持ちかけ、その見返りとして大規模な経済支援を求めたと明らかにしています。
これについて専門家は、「南北関係の特性上、公にせずに進める部分も必要だが、4、5年も過ぎていない南北間の非公式な接触の内容まで詳しく公開したことから、北韓の反発を買い、南北関係の負担として働く可能性がある」と指摘しています。また今後南北が水面下での接触を図らなければならないときに、柔軟な態度を取るのが難しくなるとの見方も出ています
回顧録で、韓国海軍の哨戒艦「天安(チョナン)」が北韓の魚雷攻撃で沈没したことで、北韓が当事者ではなく同族として遺憾の意を示したが、韓国が拒否したと記していることについても、関心が集まっています。
朴槿恵(パク・クネ)政権は哨戒艦沈没事件以来、韓国がとっている北韓との交流を禁止する5.24制裁措置をめぐって、北韓が責任ある措置を取れば、解除できるとしていますが、前の政権が同族としての遺憾の意を拒否したことが公開されたことから、少なくともそれ以上の遺憾や謝罪の表現を受けなければならないという負担も抱えることになりそうです。