国連北韓代表部のチャン・イルフン次席大使は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記を国際刑事裁判所(ICC)に付託する試みがある場合、何らかの「対応措置」を取ると警告しました。
ニューヨークタイムズが現地時間の20日に伝えたところによりますと、チャン・イルフン次席大使は、政治犯収容所による北韓の人権に反する行為などについての国連報告書を議論する会議で、北韓には政治犯はいないと主張し、このように述べました。
チャン次席大使は、国連外交関係委員会に所属するおよそ40カ国が出席したこの会議で、報告書が衛星写真を根拠に指摘した北韓の収容所は少年院であり、通常の刑務所だと述べ「北韓では政治犯という言葉すらない」と述べました。
スイス・ジュネーブにある国連人権理事会は、ことし2月、北韓の収容所では殺害や拷問など人権弾圧が広範囲に行われているとして、北韓を国際刑事裁判所に付託することを勧告する北韓人権調査委員会の報告書を公開しています。