サッカーKリーグの水原三星ブルーウィングスで活躍中の鄭大世(チョン・テセ)選手が国家保安法違反で告発された事件で、 検察は、「嫌疑なし」の判断を示しました。
韓国の保守系インターネットメディアの韓国インターネットメディア協会は去年6月、鄭大世選手が過去に、「金正日国防委員長を尊敬しており、信頼し、従う」と発言し、北韓の体制を称えたとして、国家保安法違反で検察に告発していました。
これについて水原地方検察庁は30日、 「鄭大世選手の発言が韓国の存立と安全を脅かしたわけではなく、その意図があったとする証拠もない」 と説明し、鄭大世選手について嫌疑なしの判断を示しました。
鄭大世選手は、愛知県名古屋市生まれの在日コリアン3世で、韓国籍ですが、在日本朝鮮人総連合会系の高校を卒業し、2010年の南アフリカ共和国ワールドカップでは北韓代表として出場したりしました。
鄭大世選手は、2006~2010年までJリーグの川崎フロンターレで活躍、その後、ドイツのブンデスリーガに移籍し、2013年からはKリーグの水原三星ブルーウィングスで活躍しています。